季刊月光 第肆號
1989年1月発行

発行:月光の会 発売:弥生書房
編集・発行人:福島泰樹 



■目次
作品七十首
福島泰樹春の盃
月光インタビュー
立松和平黙示の文体 小説という地獄巡り インタビュー=福島泰樹/写真=宮内勝
立松和平年譜
作品五十首
時田則雄あかね雲
清田由井子泪羅の歌
作品三十首
伊藤一彦夜叉の歌
篠原霧子哭月
賀村順治実存
連載評論 歌と思想
持田鋼一郎短歌における写生
連載評論
鈴木貞美表現力について[4]
時評1[詩歌]
菱川善夫人種的優越感の殺し方 「黒人」の表現をめぐって
時評2[文芸]
小笠原賢二“口語の時代”の文学表現 吉本ばななと村上春樹に見る「現在」
時評3[美術]
窪島誠一郎山をおりて見た展覧会 靉光・小熊秀雄・富永太郎
時評4[思想]
池田浩士“忠臣たちの日ッ本文化
俳句
西川秀明わが眼球譚
作品三十首
北原耀子萩坂
いとう茜夕星
竹下洋一旅人2 鮎川信夫へ
松岡達宜Leica Rolling Stones 沢田教一 ライカを頸にさげて
有賀真澄天草旅吟 婆娑羅の秘跡
持田鋼一郎?の歌
太田代志朗わが明月記
海外詩
ジェームス・レーガン シジフォスは盲目にして 訳詩/野村佑之
野村佑之超越の時 詩・命の祝祭一九八八年一〇・一四
月光劇場[CONCERT]
西村エリダンス、または雨 「CINORAMA」
月光劇場[THEATER]
清水杳子終の栖 「【川島芳子伝】終の栖 仮の宿」
月光劇場[MOVIE]
雨宮慶子愛のグラフィティ 『花の乱』
掌編小説
唐十郎逃げた水銀
高樹のぶ子水底の火
織田百合子闇の声
太田代志朗十三夜
石和鷹朝の異変
三田誠広夏の犬
六〇年代歌集私記
伊藤一彦灼熱の銀 安永蕗子歌集『魚愁』
作品二十首
大林明彦日本人論
三枝浩樹扉峠
松平修文蝶の空港
佐久間章孔グラスのなかのハイジに
高橋凛凛子ジョージ湖の星・オキーフ
佐藤よしみ風に寄す歌
林多美子
岡口茂子わが裡の湖
西山翳雪崩れる
三杉蓮子雪はくれない
白鳥真オムニバス『展覧会の音』 物語詩の試み
コラム
井出彰文芸えんま帖
連載エッセイ
島田雅彦分身の日記[4]
小林恭二文句伝《其一》古池の句
連載評論
前田衷繃帯(バンテージ)の歌[4]
連載/酔いどれ作家論
松岡達宜葷酒山門抄
コラム
浦辺諦善賢二断簡[1]
連載/路地裏の航海
小川太郎故郷幻視
作品七首
川崎秀三修羅の渚
香月秀夫ぬばたま
黒田和美絲路旅情
深津千恵フライング・マシーン
長月桃子衒学の為の緩除調
西村せつ子Pour La Sante
市川和歌子轟音
藤本進初春の河
柴田陽はぐれ雲
完賀くにちぎれ雲
麦草ともえ冬麓
岡貴子抽斗
油原悠子ボルジャの妹
藤岡巧あるいは変調
永田吉文時の旅人
関根康夫ひるがほの顔
小林秀子さてもものなど
永浜郁子ふうせんかづら
桶本典子仮定法
武田武子放蕩の犬
上田かおるゴールデン街一九八九年冬
小川太郎東京暮色
作品三首
中村聰酒も花も
寺下宏司柳川慕情
石川よしみ酢豚の歌
佐藤宏子明日のメロン
長野久美少女人形
作品一首
木村美月クラスメート
田口多津雄父病む
三田村慶都市と言葉
新井圭子時の風
山科真紀子時の筏
読者作品
月光歌筵 三田誠広/清水昶/福島泰樹[選]
十枚書評
持田鋼一郎「路地」のエクリチュール 中上健次『重力の都』
友川かずき過激なる表現者の節度 鬼海弘雄『王たちの肖像』
高橋凛凛子私を覆った荒波 ボブ・グリーン『十七歳 1964春』/『十七歳 1964秋』
永田吉文ま昼の沈黙の中で 清水昶『学校』/『Happy Birthday』
桑名正和生と死と血縁の根部をめぐって 西川徹郎『町は白緑』/『桔梗祭』
月光フォーラム
追悼
坪野哲久師追悼 大愚哲久を悼む
編集後記


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